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Pet column ペットコラム

シャンプー療法

トリミングをしている中で犬や猫の皮膚トラブルを多く目にするようになりました。
ペットの皮膚トラブルに悩まれている飼い主様の多いかと思います。

秋冬の気温が下がる季節でも乾燥などで痒みや湿疹などの症状が出る子も少なくないので、普段のケアなどが大切になってきます。


皮膚病には様々な原因と治療法があります。
今回は皮膚科の治療法の一つである、シャンプー療法をご紹介いたします。

シャンプー療法とは薬用シャンプーなどを用いて、皮膚に何らかの異常がある子に行い、皮膚を正常で健やかな状態に近づけるためのものです。

・乾燥している子には保湿作用のあるもの
・細菌が原因で湿疹などができている場合は抗菌シャンプー
・べたべたしている皮膚は傷つけず優しくしっかりと洗浄力の強いもの

など、皮膚の症状にあわせてシャンプーを使うことが重要です。

 

薬用シャンプーの使い方をご紹介します

1.お湯で体を濡らす

まずは30~35℃くらいお湯で体をしっかりと濡らします。
シャンプー前にブラッシングをすると浸透しやすくなります。

※ブラッシングは皮膚を傷つけないよう優しく行ってください。

 

2.シャンプーを泡立てて洗う

汚れがひどい場合は、皮膚の状態を見て下洗いを行ってください。

※症状により強い洗浄力が悪化の原因になることのあるので注意してください。
薬用シャンプーは直接肌につけずしっかりと泡を立てて、泡で優しくマッサージするように全身を洗っていきます。

 

3.つけ置き

すぐに流さずに、シャンプーの種類によって時間は異なりますが、5~20分ほどつけおきします。なるべくじっとしていないといけないので大変かと思いますが、薬用シャンプーはこの時間がとても大切です。皮膚の状態が悪いところから洗うとより効率的洗えます。

 

4.ゆすぎ

つけ置きが終わったらしっかりと洗い流しましょう。
シャンプー剤が残ると悪化の原因になるので、洗い残しがないように注意してください。
アトピーで痒みがある子には、最後にぬるめの水をかけてあげると、皮膚の温度が上がって痒みが増すのを軽減することもあります。

 

5.トリートメント

必要であれば皮膚に合ったトリートメントを使って仕上げます。

 

6.乾かす

タオルでゴシゴシして皮膚を傷つけないように優しくしっかり拭きあげます。
ドライヤーの温度は暑すぎないように気を付けて、乾かし残しがないようにしっかり乾かして終了です。

※生乾きも皮膚炎の原因にもなるので、注意しましょう。

 

ペットの皮膚トラブルに悩まれている方は、動物病院などで相談し肌の状態にあったものを利用して皮膚トラブルとうまく付き合っていきましょう。

適切なスキンケアと共にこの季節を乗り越えましょう!

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