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Pet column ペットコラム

犬や猫も車酔い?

大切な家族の一員である犬や猫とどこかへお出かけする際に車を利用する機会は多いかと思います。
しかし、犬や猫も人と同じように移動距離に関わらず車酔いしやすい子や、中には車に乗って出発した途端に嘔吐してしまう子もいます。

犬や猫が車酔いをすることをご存知ない方も多く、出先で急に嘔吐してしまった時にはどうしたら良いかわからなくなってしまいますよね。

今回は車酔いしたときの症状や、その原因と対策をご紹介します!


車酔いした時に見られる症状

初期症状

・呼吸が早くなる
・よだれが多くなる
・鼻水が出る
・口を開けてしきりにあくびをする
・そわそわと落ち着きなく動き回る

車酔いの初期段階では、ストレスや緊張からこれらのような行動が見られます。

 

重度の場合

・嘔吐
・下痢

本格的に車酔いをして嘔吐などをしてしまう前に、できるだけ早い段階で愛犬や愛猫の体調の変化に気付けるように心がけましょう。

 

車酔いの原因

車の揺れ

車の揺れや速度の変化などの三半規管への影響で車酔いはおこってしまいます。
犬や猫の体は普段の生活で行う動作の感覚を学習していますが、乗り物による揺れや加減速によって生じる重力は学習している感覚とズレが生じます。このズレによって自律神経反射を誘発し、嘔吐などの症状が出ると考えられています。

 

車内のニオイ

犬や猫は人よりも匂いに敏感です。

・香水や制汗剤などの人工的な匂い
・柑橘系の匂い
・タバコの匂い

は動物たちは特に苦手とされています。さらに車内は匂いがこもりやすい空間です。
これらの匂いやガソリンの匂いなど様々な匂いが充満しているため、人間よりも嗅覚が優れている犬や猫にとっては、強い刺激となり車酔いをしてしまうケースもあります。

 

車(慣れない環境)への恐怖や不安

車に乗り慣れていない犬にとって、車内は普段と異なる落ち着かない環境です。
環境の変化に強いストレスを感じる犬や猫の場合、ストレスが原因で車酔いを引き起こしてしまう場合があります。
また一度車酔いをして、苦手意識がついてしまっていると、車に乗っただけで呼吸が荒くなってしまうこともあるので、観察と十分なケアが必要です。

 

車酔いの対策

出発前に出来ること

・過度の空腹や満腹は車酔いを誘発しやすくなるので、車に乗る2~3時間前に食事を済ませておきましょう。

・車内の芳香剤などはなるべく避け換気をしておくと良いです。

・事前にお散歩などの運動をしておくのも車内での睡眠に繋がるため車酔いを避けやすくなります。

 

乗車中に出来ること

・いつも以上に安全運転を心がけ、急加速や急ブレーキを無くし車の揺れを最小限に抑えましょう。

・換気をこまめに行うことです。ただし、犬や猫が窓から顔を出したり飛び出したりすることがないよう注意が必要です。

・クレート(ペット用ケース)に入れることも効果があると言われています。車の揺れが直接伝わりにくくなるからです。この時のポイントはクレートの扉が進行方向を向いていることです。また、なるべく通気性の良いものにすることで、換気もしやすく、様子もうかがいやすいのでおすすめです。

 

まとめ

犬や猫と車でどこかへ出かける際には車酔いのリスクを想定して、できるだけ車酔いしにくい環境を整えることが大切です。
もし車酔いの症状が見られた時は、「少しくらい大丈夫」と無理をさせず、まずは車から降ろして外の空気を吸わせてあげましょう。

今回ご紹介した対策を実行して、安全運転で、愛犬や愛猫との良いドライブの思い出を作ってくださいね!

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