犬の救急対応について
秋から冬にかけてこれから少しずつ寒い季節になりますね。
シニアのわんちゃんねこちゃんは特に、気温の変化で体調を崩す危険があるので、もし容態が急変した場合の対処方法をご説明します。
まず救急対応に必要な3つの要素
1、トリアージができる(優先順位がつけられる)
重症度に基づいて、治療の優先度を決定して選別することです。
2、モニタリングができる(状態を正常に把握できる)
わんちゃんの状態について確認すべき項目を、的確に観測することです。
3、パニックにならない(冷静に動ける)
何をするべきか事前に正しい対応を勉強し、シュミレーションしておくことが大切です。
この3つを心掛けた上で、救急対応時に確認すべき項目
1、呼吸をしているかどうか
まず、1分間に10~30回呼吸があるかないか確認。
なければ気道の確保をし、呼吸数が多くないか確認します。
2、血液が正常に循環しているかどうか
CRT(毛細血管再充満時間)を計測して確認します。
3、意識はあるかどうか
耳元で呼びかけたり、体をつねったりして反応があるかないか確認します。
この三つを確認し異常があれば、すぐ病院へ連れて行ってあげましょう!
他にも、舌や目の色で病気の原因がわかる場合もあり、
・舌の色が白い場合は、【粘膜蒼白】 貧血、循環器疾患、ショックなどが原因です。
・青い場合は、【チアノーゼ】 起動閉塞、呼吸器疾患などが原因です。
・目や腹部が黄色い場合は、【黄疸】 肝疾患、自己免疫性疾患、たまねぎ中毒などが原因です。
最後にお家で簡単にできるCRT(毛細血管再充満時間)の測り方を説明します!
血液が正常に循環しているか確認する為には上唇をめくり、指先でピンク色をした歯肉の一部をしっかり押し、白くなった粘膜がどのくらいの時間で元のピンク色に戻るか確認します。
正常であれば、1~2秒で元の色に戻りますが、2秒以上かかる場合は異常と言えます。
その他、日常生活において少しでも様子がおかしいと思ったらすぐに病院へ連絡し、診察をしてもらって下さい。